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44: 小太郎 2018/05/24(木) 00:15:52.44 ID:w/iKzY6kh
僕が以前巻き込まれた修羅場の話です

以前僕は、1DKのボロい木造アパートに家族6人(父、母、僕、妹×3)で暮らしていました
アパートは1階2階に2部屋ずつの昔からよくある建物で僕らは202号室に住んでいました
このアパートというのが所謂「曰く付き物件」でして、霊などの類ではなく、ここに住む各部屋の住人らが「曰く付き」なのです

まず101号室には一人暮らしのオジさん
一人暮らしのはずなのに外国人がひっきりなしに出入りしていて、後々分かったのですが不法滞在の人を匿っていたそうです

102号室には一人暮らしのデブオタ
一度ベランダから服を落とした時に拾いに行った際、デブオタの部屋のカーテンが全開で思わず部屋の中を見てしまったのですが、部屋中ピンク一色 しかもロリ系
小学生の帰宅時にはニヤニヤしながら後をつけたりすることも

201号室には、やたらケバい中国系の姉妹が住んでいました

このような曰く付き物件なのですが
(まぁ僕ら家族も6人で1DKに住んること自体近隣住民からしたら貧乏な家族てきな感じで変に見られてたかもしれないけど)
今回は201号室の中国姉妹にまつわるエピソードです






当時中学1年生だった僕は、日曜日の午後に暇つぶしがてら近所を散歩していました
1時間ほどで家の前に戻ってみると、見知らぬ男が僕の住むアパートをジッと見ているのです
僕はそのアパートにずっと住んでいたので近所の人とは大抵顔見知りなのですが、その男は見たことがありません
少し怖くなった僕はそのままアパートを素通りして、男がいなくなってから家に帰ろうと思い、その後1時間ほどしてからアパートに戻りました
しかし男はまだアパートの前にいて、座り込んでいるのです
再びアパートを素通りして、さらに1時間後にアパートに戻りました
ですがやはり男はまだそこにいて、アパートをジッと見ているのです
再び素通りしようとした時、その男が立ち上がり僕に声をかけてきました

45: 小太郎 2018/05/24(木) 00:18:19.13 ID:w/iKzY6kh
男「お前ここで何してる」
僕「え、あの、散歩です」
男「お前さっきからこの辺ウロウロしてよ、怪しいな」
僕「いや、散歩してるだけなので(お前の方が怪しいよ!)」
男「まぁいい、俺はそこのアパートに住んでる女に用があるんだが出て来ないんだ、お前何か知ってるか?」
僕「いえ、知りません…」

この後男は、1時間近く自分に話し続けました
要約すると
・アパートに住んでる中国姉妹の知り合い
・姉妹は中国パブで働いて、客として行った時に知り合った
・金に困ってるというので10万貸した
・すぐ返すと言ったのに全然返さない
・俺は沖縄から来ている
・返してもらわないと沖縄に帰れない
・ところでお前は何者だ?
・あの姉妹と関係してるんじゃないか?
と言った内容

46: 小太郎 2018/05/24(木) 00:18:58.08 ID:w/iKzY6kh
それを延々と話し続け、僕は怖くなり「関係ありませんから!」と言ってそこから逃げ出しました

そこからさらに時間が経ち、日も暮れてきたのでさすがに帰らなければと不安になりながらもアパートに戻りました
ですが既に男はおらず、僕はホッとしながら部屋に戻るためアパートの階段をのぼりました
しかし階段をのぼり切った時、背筋が凍りました
なんとさっきの男が姉妹の部屋の前で寝転んでいるのです
男と目が合った瞬間僕の腕を掴み

「お前ここで何してるんだ!やっぱり関係あるんだろ!」

と叫んできました
咄嗟に僕は腕を振り払い

「だから僕は関係ありません!隣の部屋の住人です!」

と言って自分の部屋に逃げ込みました

その日はそれで終わったのですが、それから毎日のように男はアパートの前に現れ、姉妹が出てくるのを待っているのです
朝学校に登校する時はいないのですが、下校時にいたりするので、先生に引率してもらったり、友達に家の前まで来てもらったりしました

47: 小太郎 2018/05/24(木) 00:19:35.03 ID:w/iKzY6kh
そして男が現れてから1週間ほどが経った時、男は痺れを切らしたのかドアを強引に開けようと叩いたり、蹴ったりしたため、警察が来て連れて行かれたのです
その後2.3日男は現れませんでした
これでやっと平和な日が戻ってくると思っていたある日のこと

僕は放課後、友人宅に行く予定があったので帰宅後準備して部屋を出ました
するとアパートの前にあの男が立っていたのです

男「やっと出てきたな」

そう言うとニヤリと笑い階段をのぼってきます
僕は身の危険を感じすぐさま部屋に逃げ込みました
覗き穴の向こうでは、男が中国人姉妹の部屋のドアを蹴っています
しばらく見ていましたが、男はクルっと僕の住む部屋の方に顔を向け、こちらに歩いてきました
こんな時に限って母親は家におらず、父親も仕事でいません
妹たちは察したようで怖がって泣いています
その泣き声で部屋に人がいると分かったのか、僕らの部屋のドアを叩き

「出てこい!」

と叫んでいます

48: 小太郎 2018/05/24(木) 00:20:09.41 ID:w/iKzY6kh
このままだと妹たちにも被害が出るかもしれないので、僕はチェーンをかけて扉を開けました

男「やっと開けたな!あ?なんだこのチェーン外せ!」
僕「なんで僕なんですか、関係ないじゃないですか!」
男「関係ないことないだろ!お前中国人姉妹の弟だろ!!」

あろうことか、男は僕のことを中国人の弟だと勘違いしていたのです

男「弟なんだから姉貴に言って金返させろ!それともテメエが払うか??」
僕「僕は弟じゃありません!この部屋の住人です!隣とは何の関係もありません!」
男「嘘つけ!お前、目が中国人なんだよ!中国人はみんな目が釣り上がってんだよ!」

確かに僕は目が釣り上がってまずか、れっきとした純日本人です
そんなことでこの男は僕に付きまとっていたのかとショックを隠せませんでした
僕は泣きながら
「僕は日本人です!関係ありません!」
と訴えると、男は急に黙りだし

「そうなのか?お前日本人なのか?ごめん、悪かった」

そう言って男は去って行ったのです

49: 小太郎 2018/05/24(木) 00:21:47.17 ID:w/iKzY6kh
僕は安堵からその場で泣き崩れました

しばらくすると父親が帰宅
普段その時間には帰ってこないのですが、たまたま仕事が早く終わって帰ってきたとのこと
事の顛末を話して父親は激怒
次来たら許さねえと僕を励ましてくれました

そんな時、ふと家のインターホンが鳴りました
僕はてっきり母親が帰ってきたのだと思い、何も考えず扉を開けました
するとそこにいたのは母親ではなく、あの男

男「お前やっぱり中国人の弟だろ?この家に匿ってもらってるんだろ」

僕は恐怖でうずくまっていました
すると部屋の奥から父親登場

父「テメェええ加減にせぇよ!!こいつは俺の息子じゃボケェ!!これ以上俺の息子に関わるなら、テメェ覚悟せえよ!」

父は料理人で、若い頃は関西で修行していたためコテコテの関西弁
それに加え職人気質のせいか見た目がどう見てもヤクザ
さらに夕食用の魚を捌いていた途中なので、手には血の付いた出刃庖丁

それを見て男は震え上がり、一目散に逃げて行きました
やっと平穏な生活が出来ると僕含め家族で安堵しました

ところが次の日、家の外が騒がしいので出てみると、大量のパトカーに救急車、警官や野次馬でアパートの前がごった返しているのです
父親が話しを聞きに行き、父から後日話しを聞きました

50: 小太郎 2018/05/24(木) 00:22:17.03 ID:w/iKzY6kh
あの男、なんと中国人姉妹の部屋のガラスを割り侵入
部屋に隠れ、早朝帰ってきた姉妹を襲い包丁で刺したそうです
先に逃げた姉が通報、妹の命に別状はなかったそうですが後遺症が残る可能性があるとのこと
さらに聞いた話しだと、あの時男が僕の部屋から一度去り、また戻ってきたのは包丁を持ってくるため
そこで弟だと思っていた僕をまず刺し、それを脅しに中国人から金を返してもらおうと思っていたらしいです
男は捕まり、姉妹は故郷の中国に帰ったそうです

あの時もし父親がいなかったら僕は刺されていたでしょう

余談ですがあの男の顔が長嶋一茂に似ていたため、しばらくテレビで見るたびにトラウマで怯えていました
今は引っ越して一軒家に暮らしていますが、そこでもまた近隣住民との修羅場があったので、おそらく僕ら家族は隣人運が無いのだと思います

あのアパートが建て壊しになると聞いたので、記念に書込みました
他の住民との修羅場も、機会があれば載せたいと思います

稚拙な文章で長々とすいません

引用元: ・今までにあった修羅場を語れ 38話目




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